日も傾いた午後4時、黒松内の街を過ぎて川沿いの道を走り、道標にしたがって丘へ登ると、綺麗に刈取られた草原の向こうに、添別ブナ林のミニビジターセンターが見えてきた。下調べした資料にも「ミニ」とあったので、小さい小屋を想像していたけど、なかなか立派な施設である。
ビジターセンターの前で、若い人が数人、慌しく車に荷物を積み込んでいる。話を聞くと「これから仲間の結婚式がある」という。お祝いの挨拶か余興でもするのであろう、相当派手目のドレスを着込んだ綺麗なおねいさんもいた。
ブナ林から伸びた陰が、林縁を黒く縁取って、少し色付いた丘に夕暮れがせまってくる。初めての山なので、ブナ林へ入るのは明朝にして、周辺の写真を撮っていたら、みんな、それぞれに車に乗って、出かけてしまった。
急に静かになった丘は茫漠として、ひんやりとした風が通りすぎていく。一人きりになって、ブナ林の縁を散策していると、遠くに車の音がしたが、この時間にここへ登ってくる人はいなかった。
ビジターセンターの前に数本の小さいブナが植栽されている。遠くに望む森は紅葉がはじまり、牧草に映った陰は長く伸びて、すっかり秋の景色になっている。こんなところに、一人だけ残していくなよ。
翌日、歌才ブナセンターへ行くと、偶然にも昨日の結婚式で演奏したという、ブナ材で作った「手回しオルガン」を、1日2回の定時の演奏時間ではないのに聞かせてくれた。
「手回しオルガン」
製作者 谷目 基(たにめ もとき) さん


コメント
こんばんは
ここが北限のブナ林なのですね。
シーズン中は賑わっている所なのでしょうが、誰も居ない夕暮れ時はちょっと寂しさも増しますよね。でも、混雑するよりはマシですよ。なんでも適度が良いですね。
ブナ材で作った「手回しオルガン」の音ってどんな感じの音なのかな~。(後で検索してみます)
そろそろ紅葉のシーズンですね。
北限のブナ林、森林浴でブナのパワーをいっぱい、貰いました。「添別ブナ林」はあまり観光化してないので、人がいるほうが珍しいのかも?
自分としては、ちょっと寂しいくらいが旅をしているって感じで好きです。
「手回しオルガン」の写真をアップしました。素朴な音色と、綺麗なおねいさま(いつもこれだ!)の手回しで、ちょっとテンポがずれる演奏が良かったです。
あれ、おねいさんの写真は撮ってこなかった。
「今度行く事があったら、ずうずうしく一緒に撮ってもらおうかな。」
黒松内は移住を考えて見に行こうと思った場所です。
地名を拝見して一瞬、ドキッとしました。
北海道のブナはブナなんですよね。
本州にはイヌブナがあるそうですが、とても美しいと聞きました。
我が家にも数本(多分2本)生まれはどこかわかりませんが、
ブナがあります。
そこそこは大きいのですが成長は緩やかで、未だに若葉が目立ちません。
「手回しオルガン」ってどんな音なんでしょう。
想像できません。。。
森林浴は私も好きになりました。気持ちよく過ごせる場所を近場で探さないと破産しそう~。
少し涼しくなってきたので、また近所の公園でも散歩しようと思います。
「手回しオルガン」の写真アップ、ありがとうございます。これは検索して見たオルガンとも違いましたが、なかなか立派な物ですね。
テンポがズレルって感じは「手回し」なので、なんとなく想像できますが、音は想像できないな~。
次回は、綺麗なおねいさまとのツーショットも期待しています(っと、プレッシャーをかけてと 笑)