大雪山

風景

薄暗い曇天の朝、家から望む大雪山は、夜半の雨で低く垂れ下がった雲に隠れ、その存在さえもうかがい知れないほどだが、天気予報を信用して朝食をすませ、少し早めに家をでる。途中、志比内あたりで小雨に降られたが、旭岳駅の駐車場に付く頃には、空も明るくなってきた。ちょうど10時の便が出るところで、急いで乗車券を買い、ロープウエーに駆け込む。歩いて登ると2時間以上かかるところを10分ほどで姿見駅へ着く。旭岳山頂は深い雲におおわれて、姿見の池あたりまでしか見通すことができない。

20100813-1 旭岳駅へ下りてから昼食をとる予定で、夫婦池の縁を通って2時間ほど裾合平の方へ行くことにする。時々、北向きの斜面から登ってくる雲に覆われ、雲の中を歩くような状態だが、エゾオヤマリンドウやミヤマリンドウが迎えてくれる。なかでも薄い雲で白くもやったウラジロタデは、下界の猛暑に疲れた身も心も癒してくれる。雲の中に入った時は、少しじとじとするが、直射日光にさらされるよりはましだ。

 12時すぎ、雲も高くなって、だいぶ見晴らしが良くなってきた。旭岳駅の売店で買って、リュックに忍ばせてあったおやつを食べながら一休みする。少し明るくなってきたので、来る時に雲におおわれて写せなかった高山植物のマクロ写真を撮りながら帰る。ふと西の山裾へ目をおろすと、想像していたよりも大きい忠別湖が、満々と水を湛えて白く浮かびあがっている。

20100813-2 鏡沼にさしかかると、頂上を雲に隠した旭岳の地獄谷から、もうもうと噴き上げる白煙を、漣がたつ水面に映している。水辺へすべり落ちるようなハイマツの陰に、コガネギクの花が濃い山吹色を放って小さく揺れている。コケモモの実は、もう珊瑚のように赤く光って熟している。「大雪山に登って山岳の大きさを語れ」と言うが、簡単に語りつくせるほど大雪山は小さくなかった。

コメント

  1. メイ より:

    お天気、雨が降らなくて良かったですね。

    快晴よりも、植物もしっとりと綺麗に見えてかえって良いかもしれませんね。

    下界のフラワーガーデンのお花も素敵ですが、自然の中で逞しく咲いているお花もとっても素敵ですよね。本当に癒されます。山頂で食べるおやつ、これも又格別!私も何かしら持って登ります。

    大雪山、旦那が定年退職したら行ってみたいです。

  2. 南 常雄 より:

    ぜひ遊びに来てください。

    お2人が頂上へ登っている間、お花畑で応援しています。

    広尾オフのメンバーが奥さんと近くまで来ているので、明日、旭岳のお花畑を一緒に散策します。もう紅葉間近で、花は少なくなりましたが、実が付いているツツジなども、けっこう楽しいです。採って食べたいけど、ここでは絶対だめです。

  3. メイ より:

    ヨボヨボになる前にはと思っています。

    足腰の鍛練しておきます。

    食べられる植物を見つけると、美味しそう~と思いますよね~。お持ち帰りは絶対にダメです。

  4. 南 常雄 より:

    クロマメノキとクロウスゴの実は、ブルーベリーの実を小さくしたような濃紫色で、美味しいんですよ。

    今日も、横目で見ながら、生唾を飲みながら歩いてました。

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