初夏を思わすような好天が続いて、北国にも新緑の季節がやってきた。下界の予想最高気温は25度以上、今日も朝から太陽が眩しい。それでも1000mを越える所まで登るのだから、少し厚手のシャツを着て出発。
正面に見える大雪の山々は、深い雲に覆われている。望岳台の正面に望む十勝岳も、雲に隠れて見えない。霧がかかったような空気は湿度が高く、風も無く澱んで、少し歩いただけで不快指数が一気に上昇して息苦しくなる。
ミヤマヤナギとエゾノタカネヤナギの観察をしながら2時間、正午すこし前に美瑛岳との分岐に到着。避難小屋の横には大きな雪渓があり、雲が高くなって薄日が射すようになり、雲の切れ間から十勝岳が顔を出した。火口に発った白い噴煙は、雲に同化するようにかすんで、直ぐに雲に隠れてしまった。久しぶりに雪の感触をあじわいながら、避難小屋に到着。前に積まれた大きな岩に腰を下ろして、おにぎりを頬張る。岩の上に足をのせて少し休んでいると、雪渓を渡る涼しい風がとおり過ぎて、少し元気がでてきた。
避難小屋から少し下って、分岐から美瑛岳へ向かうと、硫黄沢川の上流に出る。谷をおおった雪渓の下から流れ出る沢水が、岩肌を滑るように落ちて、小さい滝になっている。雪渓の下がトンネルになっているので、近くまで登って見たが、天井が低くてトンネルの中へは入れなかった。
がまの口のようなトンネルの奥から、呼吸をするように時々吐き出される冷気で、いっしゅん白い霧が発生するのを見ていると、いつかウエンシリの深い谷間で見た氷のトンネルを思い出していた。


コメント
こんばんは
写真を見ると、まだ残雪が残り、冷蔵庫の中のように寒そうに見えます。
今日の尾張は真夏日で湿度もあるので、この雪の中に潜り込みたくなります。
「ミヤマヤナギ」と「エゾノタカネヤナギ」って、やはり背丈が低く這うようにして伸びるのですね。今の時期ですと、ヤナギのどの部分を観察されるのですか?
こんばんは
ミヤマヤナギ(ミネヤナギ)にハバチ科が寄生して虫こぶが出来るのですが、エゾノタカネヤナギにも出来ていそうなのですが、この2種を区別できるように、雄花(葯)の色、若葉に生える毛の状態、葉の形や色、鋸歯の形などの違いを観察してきました。
本当は、標高差150m位しか登る予定ではなかったのですが、今年は少し植物の生育が遅れているということで、10日ほど遅く行ったら下のほうはヤナギの花が終わっていました。
咲きはじめの花を探しながら登って行ったら、けっきょく200mも余分に登ることになってしまいました。
十勝岳頂上は、避難小屋から3kmほど先になります。
こんにちは
虫こぶの観察も奥が深そうですね。
南さんのことですから、キッチリと記録されているのでしょう。
今年は気温が低い日が続いたから、お花の開花のタイミングが休日とズレてしまって見れなかったり、見れないだろうと諦めたお花が見れたりしました。
こんばんは
「キッチリと記録」出来たらいいのですが???
メモ程度ですが、メモも出来るだけ写真にとって虫こぶの写真のフォルダーに入れて保存しています。
気候はプラマイ2週間くらいずれるから、開花などのタイミングもずれてしまいますよね。それに日照時間に反応するものと温度に反応するものなどがあるので、ややこしいです。でも会えた時には感動もひとしおです。