風景

白樺の道

日高山脈の急峻な山裾、谷川に沿って開けた牧場がある。深い霧に包まれた牧草地には点々と白樺が影を映して、朝の凛とした空気が満ちている。 寒風にさらされた白樺の幹はごつごつとして、青白く沈んでいる。芽吹いたばかりの樹冠は黄緑色に染まって天空に開...
風

古木倒壊

石狩川の歴史を物語るような古木が、早春を襲った爆弾低気圧で倒壊した。木なら風倒とか言うのだろうが、突風がエゾヤナギを直撃し、殴り倒されたように風下に崩れ落ちている。 樹齢はせいぜい百数十年と思われるが、幾多の河川工事の際にも切り倒される事が...
風物

エゾヤナギのネコ

ヤナギの蕾を綿毛がネコの毛のように見えることから、総じてネコヤナギと言うが、ネコヤナギと言う種もあるので、誤解されやすい。 雄花の開花間もない葯は赤色をおびて、純白の綿毛に良く映える。開花は花穂の中央部からはじまり、上下に咲きすすんで、雄し...
春

シラカバ樹液

早い年は、春分過ぎには採集できるシラカバ樹液だか、今年は4月中旬になってから始めたにも関わらず、思ったほど出が良くない。欲をかいて20リットルのタンクを仕掛けて、タンクに恥をかかせてしまった。 20リットルのタンクが満タンになると重いと思い...
春

爆弾低気圧

爆弾低気圧が通り過ぎて、北海道は大荒れ。朝から雪が降りはじめ、強い風が時々吹いて猛吹雪です。やっと庭の片隅に咲き始めたフクジュソウも、花びらを固く閉じてしまいました。 雪の中から丸い頭を出したお地蔵さんみたいに並んで、可愛く肩を寄せあって寒...
行事

かんじきツアー

南西の尾根から吹き降ろす強風で、遠景がかすんでしまうほどの嵐。それでも参加者は、熱心にスタッフの説明を聞いてくれました。 まだ遠い春を感じさせる天気は終日続いて、最大瞬間風速が34.1m/s、旭川気象台が1967年に最大瞬間風速を観測し始め...
冬

堅雪

2月下旬、数日の暖気で積雪が20cmも少なくなった。その間、最高気温が10度を超える日が2日もあり、雪は融けて再結氷した粗目になった。 日中は積雪の表面がとけ、夜から朝の寒さで水分を含んだ雪が凍り付いて粗目雪を接着するので、人が歩いても2~...
冬

ちょっと春

久しぶりに暖かくなった雪原、雪深い小川の土手をたどってヤナギの観察をしていると、芽鱗がはじけて中からネコヤナギの花芽が顔をだしていた。猫のような種髪に太陽の光が白く映えて、ヤナギの枝先に小さい春が宿っている。例年より少し早い気もするが、これ...
風景

凛として

放射冷却の朝、氷点下20度の寒さでできた霧氷は、正午近くの太陽の下でも凛としている。真白い氷華から毀れた結晶は、燦々と輝く太陽を映して放射状に光を反射し、雪上の陽だまりと同化する。なんという素晴らしい光景なんだろう。デジカメに付けっぱなしの...
冬

白樺のこずえ

曇天の雪原はホワイト・アウトして、雲の上を歩いているようだ。空を見上げながら歩いていると、スキーが笹の上に積もった雪を踏み抜いて転んでしまった。 白樺の梢の向こうには、雪雲が西の空から東の空へ、急いで通りすぎていく。梢からこぼれた雪が、ふわ...